網走の冬

    網走の流氷

流氷はロシアのアムール川より南下し、オホーツク沿岸に接岸し春に南風と共に流れる幻の氷りの旅人です。

塩分3.3%の海水のマイナス1.8度で氷り始め氷晶ができる。これが集まって固まったものが流氷である。氷山は海に張り出した陸の氷り(氷河)から生まれたもので、何千年の前に降った雪が氷河となって山を下り、海に流れ落ちたものが浮かんでいるのだ。
オホーツク海は寒い海でありながら、肝心の氷河が周囲にないために氷山を見ることができないのである。
流氷がやって来ると、網走のシバレ(寒さ)は一段と厳しくなり人々の会話は、『今日はシバレルねー』の連発になる。これは、流氷が海を覆って海岸を内陸型の気候に変えるからで、2月上旬頃が一番寒くなる。(一番の最低温度マイナス20度、最高気温マイナス5度)

流氷が海岸からの視界内(海岸から水平線まで約20KM)に始めて姿を見せる日を流氷初日といい、例年一月下旬に見られる。

流氷は風によって漂い、網走の沿岸には北西の風から北東の風の時に接岸し、流氷初日から一晩でオホーツク海をうめつくす時もある。また、流氷初日から一週間を過ぎても接岸しなかったりと、その時その年によって違う。

流氷は風によって表情を変え、南風が吹くと一夜にしてオホーツク海から姿を消す時もある。その日の風の吹き方によって様子は一変し、接岸しては離れてと幾度となくくり返して春を迎える。

流氷は春のおとづれのイメージで、ゴツゴツとした流氷が浮かんで知床連山がくっきりと見え、その合間に青い海が見えるのは三月上旬から中旬にかけてが美しい。

視界内に流氷が見られる最後の日を流氷終日といい、沿岸に水路ができて流氷面積が視界の半分以下になり、その後、多少増えても長続きせずにそのまま流氷終日を迎えてしまう最初の日を『海明け』と呼んでいる。

海明けの頃日差しが、日増しに強く感じる頃、流氷の浮かぶ海の色が一段と濃い青となり、流氷の下面が増殖を始めた氷藻プランクトンで褐色に色ずくほどになる。

その流氷域に魚が群がり、それを追って鳥や動物たちが、そして漁船が集まってくる。世界の好魚場が流氷の去来する海域付近にあるのは流氷があるからです。

またこの頃、水平線上に浮かぶ春の風物詩『しんきろう』が見られ、再び流氷が浮かび上がって見える。

オホーツク海高気圧

オホーツク海は冬、流氷で覆われ6月にとけ終わる。このため水温は3度〜4度と低く海面から2000メートル上空でしめった気層となり、水蒸気は飽和してやがて海霧が発生するが海霧の上空は快晴となっているのが特長で、気流が山をこえる時霧が消散し風上で霧、風下では晴冷の天気となる。こうしてできた寒冷な空気は周辺におしだされる。『やませ』に代表される冷たい風だ。
この高気圧が本州と深く関係し雨を降らせ、農作物の生育と関係する。
流氷が多く発生し遅くまで居座ると冷害になりやすく、雨が多い。逆に流氷の発生が少なくすぐに離岸した時は雨が少ない。(「北海道の気象」を参考にしました。)

    流氷見学のポイント

能取岬 
オホーツク海を一望でき知床連山や斜里岳、もこと山を背景に雄大な景色が見られます。地球は丸いと感じる水平線、漁船が漁をしている光景、岸壁に福寿草の黄色い花。3月下旬の春の流氷はなぜか、
やさしさとのどかさを感じさせてくれます。

北浜海岸

JR北浜駅の前がオホーツクの海岸です。流氷の押し寄せる音やきしむ音が聞こえ、流氷山脈ができやすく、3月下旬から4月中旬頃迄、海岸にうちあげられた流氷山脈が見られ時があります。知床連山と流氷が近くに見える場所です。また、近くに白鳥公園もありますので、流氷ノロッコ号や乗馬体験と組み合わせると楽しいポイントです。

流氷砕氷船
世界初の砕氷船でオホーツク海へ、砕氷能力は80cm。流氷の中を割って進みアザラシ、オオワシ、オジロワシが時々みられます。流氷が眼前に見え、流氷が砕けていく音流氷鳴りが聞こえます。流氷はその日の風や波の状態で大きく変わります。一夜にしてなくなったり、一面流氷原になったり気象条件、特に
風に左右されます。網走への流氷接岸は北風や北東の風が吹くと接岸しますが、最近は温暖化の影響でなかなか流氷の接岸が遅くなりました。また、びっしりとオホーツク海を埋め尽くす光景も見られなく
なりました。流氷も希少価値がでてきたのでしょうか。

(砕氷船乗り場へは網走駅前から、1番乗り場砕氷船行きバス5分 )
女満別
空港行きバスは、飛行機の出発時間の80分前に、砕氷船のりばから運行しています。
ペンションわにの家には、空港行きバスで「ホテル網走湖荘前」で下車できます。
また空港から直接砕氷船乗り場へ行くこともできます。乗り場では、荷物も預けることもできます。
道の駅になってますので、観光案内や食事、お土産品もありますので便利です。
網走湖での湖上ワカサギ釣り
(ペンションわにの家から徒歩10分 3月上旬迄)

入漁料、釣り竿など一式1300円より  PM4:30分頃日没迄

凍結した網走湖に穴を開けてワカサギ釣り。釣ったワカサギはわにの家で、テンプラにして夕食に出します。多く釣る人で100尾。釣れない人10尾ほど(1〜2時間) 2月下旬から3月上旬は子持ちのワカサギになりとても美味しいです。寒さ対策にレンタルのテントがあります。テントの中に入りながら釣りができます。地元の人はテントの中で釣りをしながらワカサギを焼いたりテンプラにして、熱燗で一杯。


  網走湖に沈む夕日を見ながらのゲレンデスキー
(わにの家から歩いて5分)

初、中級コースが5コースで、リフトは2基あり網走湖に向かって滑る西斜面で、
頂上の山頂ロッジからは、知床連山やオホーツク海が見えます。
りコースもありますのでスキーのできない人でも楽しめます。また、貸スキーもあり、食堂、休憩室、更衣室等が有ります。

  網走湖上散策とバードウオッチング
わにの家の裏のカラマツ林でエゾリス、キタキツネ、エゾシカ、が時々見れます。シジュウカラ、カケス、ヒヨドリ、達も遊びに来ます。
湖上散策は呼人半島の突端へ、網走湖の大きさと冬の網走湖の雄大さが実感できます。
わかさぎ漁をしているので、注意してください。漁の目印の付近にはオオワシやオジロワシが捨てられた魚を食べに集まっている光景がみられます。
また、国道へ出て網走川の湖口方向へ行くと、白鳥、水鳥、青サギ、オオワシ、
オジロワシ、ゴマフアザラシが見られます

 


  網走冬の歩きかた

 冬の網走の情報について少しでもお役にたてればと思い書いてみました。あなたの冬の旅行の参考にしてください。またこれからの情報については、時間等に変更がある場合がありますので確認してください。
 冬の情報は変わりますので、わからないことがありましたらメールで問い合わせてください。

 網走の天気は気温があがると雪が降りやすく(0℃前後)、気温が下がり星が見えると放射冷却現象が起こりとっても寒く(マイナス15℃前後)なります。
このような日は日中は太陽が出 ているため暖かく感じますが、雪が降ると気温はそれほど下がっていないのに寒く感じます。
また、流氷が来ると網走は内陸部と同じような条件になりますのでとても寒くなります。
オホーツク海上に低気圧が停滞した時は、大雪と強風になり家から出ることも不可能となり, 学校は臨時休校となります。当然、空港も閉鎖となることもあります。
そんな時は予定変更して宿にじっとしているか、JRに変更したりします。 いずれにしても旅行計画に余裕をもった計画が必要です。

 わにの家は女満別空港からJR網走駅に行く途中にあり、レイクビュースキー場に約500m
程の所にあります。凍結した網走湖には約300m程、ワカサギ釣りの会場までは1Km程です。
スキー場といってもそれほど有名なスキー場ではないので,リフトは土曜日、日曜日以外はとても空いています。『あったか網走』の会場までは2Km程です。スノーモービルや四輪バギー等冬の遊びもできます。

 網走湖で遊んだり『わかさぎ釣り』『スキー』をするにはとても便利です。
また温泉ホテルでは 外来入浴(500円)もできますので、外で遊んで温泉に入って帰ってくるということも可能です。遊ぶ方法、見学の方法もたくさんの組み合わせがありますので、あなたのやりたいこと、見たいことを考えて自分流のプランをつくってください。

 女満別空港へは、「ホテル網走湖荘前」バス停から約15分、出発便の60分前頃に待っていて下さい。

 冬の服装はスキーウエアーが一番ですが、普通のコートやダウンの場合、オーバーパンツやアンダータイツがあると便利で暖かいです。帽子、手袋、マフラーは必需品ですが『スパッツ』(雪が靴の中に入らないようにする)があると雪の中でも歩くのに快適です。靴は長靴 (スパイク付き)がいいけれど、スノートレーニングシューズというのがあり、北海道の靴屋さんやスポーツ店で売っています。時々スニーカーで来る人がいますが、雪道には不向きです。最近、ホームセンターで靴につける滑り止め(500円前後)で売っていますが、氷りの路面を歩くのに便利です。

 雪の日に傘をさして歩いている旅行者を見ますが、網走の人はみぞれや雨以外は傘をさしません。傘をさして滑って転んだら危険だからと、傘をさすのが面倒だからです。
また両手にお土産物を持って歩いている人を見ますが、凍結した路面では転んだ時に危険ですので、リュックに入れたり一つにまとめたりして、できるかぎり手は空けておきましょう。
凍結した路面で転んだら骨折や頭を打ったりとても危険です。注意して歩いて下さい。
滑らないような歩き方もあるのですが、私もそうですが地元の人も滑って転んでいます。
その時はそのまま滑ってお尻をつくように転んで下さい。
 最近、吹雪きや大雪で交通機関に影響が良く出ています。
網走の滞在はできれば2泊の余裕があるとだいたいの冬体験はできると思いますが、
旅行計画は、余裕のある時間を持ってください。


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